ドラゴンクエストI

 ドラゴンクエストI&IIのIをクリアしました。面白かった…。

https://www.dragonquest.jp/roto-trilogy/dq1and2/

 ロト・トリロジーって言うんだ…。

 ドラクエは5とSFC版の3と11と、あとモンスターズシリーズくらいと意外と遊んでいなくて、でも遊んでるやつは結構遊んだんだよなぁ。なのでドラクエシリーズは結構遊んでいる気だけしている。でも3と5はなんかもう散々遊んだんだよなぁ。ということで、リメイク3はやらなかったんだけど、1&2はせっかくだからやってみようかなというところ。

 知識としてドラクエ1はパーティが1人だという事は知っていたけど、道具を使う時にパーティーメンバーを選択するUIが出てくるのでもしやリメイクではパーティー戦やるのか?という不安がよぎったけど別にそういう事は無かった。よかった。

 そもそもオリジナルの1をやったことが無いのでどこがオリジナルでどこが追加要素なのか全くわからなかった。でもとてもわかりやすいストーリーやエピソードが展開されていったのでだいたいは脚色なんだろいうなという気はする。全くわからない。

 ストーリーはちゃんと面白く、なんだか素性のよくわからない主人公が謎の声に導かれるままに旅をして、その中で人を助けるのは完全に副産物ではあるんだけど、そのおかげでいろんな人たちに慕われていって最終的に勇者になるという。その過程が丁寧に描かれていて私も「間違いなくこの人は勇者だ」という認識になっていきました。この辺の語り口がとても上手くて良かった。特に語ってくれるわけではないんだけど。

 探索は、マップが全部最初から見られるので迷ったりすることはあまり無いけど、有効な道具が至る所に落ちてたり、ヒントを言うNPCがなんか全然関係無さそうなところにいたりするので、割とちゃんとすみずみまで全部踏破する必要はある。探索は好きなのでこのあたりはかなり楽しかった。

 戦闘はさすがにこちらが1人というだけあって割と歯応えがあって、でもまあ普通に探索していればなんとかなるくらいのバランスになっている感じ。この「なんとかなる」というのは、中盤くらいからはランダムエンカウントでも時間やMPを惜しまずに毎回全力でいけばなんとかなるという感じで、これ昔の私だったらかなり苦しかっただろうなと。今回レベル上げやお金稼ぎ的な作業は全くやらなかったからな…。それがどれくらいどうだったのかよくわからないけど。

 最初に全滅(ひとりだけど)したのは5対1で戦うボスが出てきたところで、さすがにそれはどうしようもない。と思ったけど、割とボスの近辺で特攻の武器とか耐性つきの防具とかが手に入ることが多くて、負けた戦闘の再戦とかオートセーブからのやり直し機能がある事によって、本当に頑張ればなんとかなるという感じ。オートセーブはランダムエンカウントの後にも必ずされているので、このバランスならこれは結構有り難い。毎回お金が減って教会からやり直しとか言われたらこの敵の強さは面倒くさ過ぎたかも。

 それ以降のボスは全部かなり強くて、ほとんど1回以上負けた気がする。まあまあそれくらいのバランス。Slay the Spireとかカード系のゲームにハマってた時期があるのが財産になっている気がする。というくらいの現代的なゲームバランスになっておりました。元はどうだったんだろう3(SFC)とかの頃は何も考えずにレベル上げて僧侶も魔法使いも全員でボコボコ殴ってたからなぁ。

 最後の竜王の城でレベル40になり最後の特技を覚えたことで、このあたりが適性レベルで合ってたんだろうなと思いつつ、このあたりのランダムエンカウントの敵がもうかなり強くて、MP消費がだいぶ厳しいベギラゴンやギガデインやギガスラッシュを出会い頭に浴びせないとどうにもならず、すると探索できる時間が短くなってしまってレベルは上がるし、竜王の城にロクなお宝無いし…。それでレベル42に上がったところでもうこれ以上上がるのはどうかと思って探索はトヘロス連打でなんとかしました。竜王の城の最深部までまっすぐ行って7トヘロスくらいなのでそれだけでなかなかの冒険だ。

 終盤のボスだいたいそうだったんだけど、竜王もかなり強くて。というか、色々対策して行ったけど結局のところ運ゲーで倒しました。うけながしだのみかわしきゃくだのせいしんとういつだのリホイミだのを駆使してジリジリジリジリ……、1時間以上かかったし、2回負けたのでもうだいぶだ。痛恨の一撃がきたら負けるというシーンをいくつか乗り越えないといけない。行動パターンがあったのかもしれないけどちょっとよくわからなかった。

 まあまあその少し前のボスからボス戦は基本的に30分以上かかる戦闘ではあったけど、短期決戦のビーストモードとかバイキルミンとかを使っても即座に倒せるわけでもないので長期戦を覚悟して戦った方が逆に早いという感じで、コントロールデッキとか好きな人はいいだろうけどこれはどうなんだとはなった。私は楽しかったけど。

 あとは3の主人公がその後どうなったとか、オルテガがどうとか、そういうのもちょっとあって、知ってる人には楽しい要素も(たぶん)追加されてて良かった。最後に2へ続くみたいになってたのもたぶん追加要素なんだろう。

 総じては、ちゃんと現代のゲームとして遊べるようになってて非常に面白かった。わからん、前のをやったことないから。シンプルなRPGをやりたいという最近の私のニーズにしっかりハマっていました。しっかりストーリーや町の人の話を聞かないと何していいかわかんなくなるというのが良い具合に昔要素でした。重要そうなイベントや会話の後に「おぼえる」するというのが大事になるというか、それで何度も助かりました。本当の現代ゲームはここも自動化するんだろうけども。これは私が昔のゲームはそういうもんだという知識があったからうまくハマった例かも。

 あとなんかラダトームの町娘を宿に連れ込むことができるんだけど、そうすると「ゆうべはおたのしみでしたね」って言われるのが楽しくて宿をとる時は毎回連れ込んでいた。ドラクエはこういうのも楽しい。なんでこんなので癒しを感じているんだ私は。