ちょっとよくわからないくらいアーマード・コア6にハマり、根性が出る

 アーマードコアシリーズといえば私はちょいちょい買いはするけどいつもミッションはちょっと遊ぶだけで、アリーナだけなんか地形ハメとかを駆使してそこそこやって積むというシリーズです。MASTER OF ARENAにはじまり、5作くらいやったかなー。

 そんな感じでクリアしたものはないものの、6は発売前から結構楽しみにしていて、でもやっぱりストーリー序盤で詰んでダラダラと簡単なミッションをやりつつ機体を組んでテストしてという感じで終わるんだろうなと熱量の低いことを思っていたけど、発売前日くらいになると何故か遊びたくて仕方なくなっていて、発売後1ヶ月くらいで3周クリアするまでほとんどAC6しかやらなかった。ハマった。

 私はこの手のゲーム苦手じゃなかったのか。まああまり得意ではないんですが、珍しく根性が出てなんとかなった。根性、出たなー。

 過去作と一番違って良かったところが操作系の変更で、火器管制っていうかファイアコントロールっていうかFCSっていうか、ターゲットロックです。過去作はV系はやってないんですけど、ロックオンの仕様に妙なリアリティがあってターゲットサイトに捉え続けないとロックできず、すれ違ったり見失うとロックが外れるのでレーダーを便りに機体を最終的には目視で探し、PS時代なんかは視点の上下がL2R2なのもあってめちゃくちゃに難しかった。だから遠距離からひたすらミサイルを撃つとかNPCはあまり上を見ないので高層ビルの上に隠れてミサイルを撃つとか、なんか私にとって最終的にはそういうゲームだったのですが、その辺が一新されてとても今風のゲームになった。

 画面で捉えればロックオンできるしロックした機体に視点が自動的に追随するし、その関係で旋回と横移動が別々だったのが廃止されて操作してるACがこっちを向くようになってるし、腕武器と肩武器がそれぞれ1ボタン割り当てられて全部一気に撃てる。なんか突進するので実質動かない物にしか当たらなかったブレードも追尾してガンガン当たる。全然違うけど、こういうアーマード・コアを遊びたかったんだという気もする。

 一方で、これ今までのアセンブルでゴリゴリやって勝つんじゃなくてプレイヤースキルでなんとかする方向に寄りすぎなんじゃないかとか3日目くらいまではぶつぶつ言っていたけども、そのあたりでスマートクリーナーをどうにか倒してなんとなく最低限のプレイヤースキルを身に付けつつあり、以後は苦戦しつつも攻略とアセンブリを楽しんでいた模様。

 今作はひとつのミッションが長いものがあり、チェックポイントでリトライできる。リトライの時はアセンブリをやり直すこともでき、この時は買い物はできないので、ここでパーツを持っているかどうかという要素が活きてくる。過去作ではパーツの売値と買値が同じなのは同様でも、ミッション中の組み換えはできないので「じゃあ全部持たなくていいじゃん」となりがちだった。そこに今作は「持っていればミッション中に換装できる」という要素が加わっていて新しい体験が生まれている。といってもこれは1周目限定の体験ではある(2周目はお金が既に豊富なので)。

 ストーリーでは相変わらず人の姿は一切出てこないものの、やたらとキャラクターに魅力がある。操作感覚の変更だけじゃなくこのあたりも根性が出せた原因かもしれない。1周目ではエアに同情したし、カーラにチャティ、ウォルターやミシガンはたぶんみんな好きになる要素がある。50回近くやられているとなんかスネイルさんも好きになってくる。周回の度に新しい要素が出てくるので誘われるままついつい3周目までクリアしてしまった。

 アップデート前にクリアしてしまったけども、オンラインやらないのでアップデート関係ないかなと思っていたものの、強かった武器が下方修正されてもそのデメリットよりも他の選択肢が増えるというメリットが大きく感じられ、アセンブリで戦うゲームとしてちゃんと魅力が増える方向に修正されている気がする。対戦しないのにアップデートしてよかったと思った。

以後ネタバレあり

 苦戦というのもなかなかの苦戦で、ミッションのリトライ回数を数えると

  • 最初のヘリ: 6〜7回くらい
  • ジャガーノート: 8回
  • バルテウス: 19回
  • スマートクリーナー: 9回
  • シースパイダー: 36回
  • エンフォーサー: 10回
  • アーキバス・バルテウス: 50回
という具合に実際になかなか苦戦している。アーキバス・バルテウスに至っては3日かかっているので本当になかなかなもので、根性が出たというのは主にここのこと。自分にこんな根性あるとは思ってなかった。ストリーマーでもあるまいし(配信してる人たちの諦めなさすごいですよね)。

 なんでそこまでがんばれたのかを考えると、私は私が思っているよりロボとか機械とか、もしくは結局のところアーマード・コアというゲームシリーズそのものが好きなのかもしれないなと。毎回序盤で詰まるくせにシリーズそこそこ遊んでいるし、まあ機械が好きな自覚はあるが。

 同じフロムソフトウェア製のゲームでいうとエルデンリングはそこそこの時間遊んでいるのだけど、これも実は序盤で止まってはいる。その最たる要因は敵の見た目や世界観によるところが大きいような気がしていて、なんかがんばろうという気が起きなかったという経緯がある。ゾンビとかホラーで冷める感覚があるのは自覚しているけど、ロボならいけるという話なんだろうか。と思った。

最後に、これが私が50回リトライした時の動画です。なにもおもしろくはない