ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムをクリアした

  クリアしました。思った事とエピソードを思いつくだけ書きます。

 前作(ブレス オブ ザ ワイルド)がすごく面白かったし続編ということだったので、けど同じマップってどうなんだと思ってましたが、祠も塔も一新されていてあまり気になることもなく、ちゃんと楽しかった。前作と同様に移動が楽しくて、移動を楽しむために買ったといっても過言ではないのでとても良かった。

 地上に降りて最初の監視砦と塔の見た目がちょっと迫力あるので魔物の拠点かと思ってしばらく周囲をぐるぐるまわって結局別の魔物に絡まれたり、近くに馬がいるのに気付かずに結構長いこと徒歩移動していたり、砦に馬宿出張所を作れることに気付いたのが終盤だったり、今作も慣れるまでは色々ありました。終盤まで慣れてなかったのかという気もする。本当にひたすら馬で移動ばかりやってました。前作では無かった街道ができていたりするのがとてもうれしくてひたすら走りまわってました。

 馬といえば、今作は最初の馬宿を見つけると前作の愛馬を呼び出せるのがうれしい。特に能力が優れているというわけではなかったけど、愛着はある。それに今作はマーロンに頼んで馬の能力を強化することができるので、「もっと良い馬がいるかも」みたいなプレッシャーが無い。愛着がある馬が名馬だ。とてもうれしい。

 移動中に出会う井戸マニアの井戸探索もコンプリートしなかったものの良い味付けになっていたし、カバンダの看板立ては何故か妙に面白い。カバンダは基本的に街道沿いにいるのかと思っていたら絶対に誰も来ないような場所にもいたりして、何なんだあいつ。

 コログ探しも今作でもちゃんといそうな場所にはいてくれてうれしい。けどコログ運びはちょっと何も面白くないので最初の数体だけやってあとは全部放置してしまった。多すぎるでしょ。世界に5箇所くらいでいいでしょコログ運びは。

 ウルトラハンドのクラフトも面白かったけど、祠以外では面倒なのでほとんどやりませんでした。祠は前作よりもパズルみたいに創意工夫を求められる感じで、難易度低めで楽しかった。あまりゴリ押しっぽいこともなくほぼ正攻法で解けたとは思うけども、そもそもがゴリ押しっぽい解法のものが多いのでよくわからない。

 スクラビルドはちょっと面倒なので無い方がうれしかったかも。でもおかげで武器の種類が少なくて済んでいるので、それはうれしかったかもしれない。つまり面白さと面倒くささが両方増えている感じ。なんとも言えないけど、武器が壊れやすいのは純粋に面倒くさくて、魔物狩りとか各地のボスっぽいのとかとの戦闘はほとんどやらなかった。

 終盤のファントムガノンの群れで手に入った大量の瘴気系の武器を、強いからって片っ端から手持ちの武器にくっつけたらすごく脆くなって、その次のボス戦中に使える武器がなくなって泣きそうになった。これはまあまあ良い方の苦い思い出。

 ストーリーはマップの探索がてら進めていったので、各地の異変や新聞社より前に龍の泪のストーリーを全部見てしまい、先にストーリーの大枠を知った上で個別の事情を見た形になり、やや消化試合感があった。けど龍の泪のストーリー自体はとても良くて、一番感情が動いたのは最後の龍の泪の記憶を見たシーンだと思う。

 龍の泪の最後の白龍に乗るイベントは、その時点では白龍がものすごい高度しか飛んでいなくて、そもそも白龍を探して各地の鳥望台をひたすら巡って飛びまくるので4時間くらいかかったり、白龍を見つけて飛び乗れる場所を探したり移動を待ったりするのにまた2時間くらいかかったり、なかなか大変でした。これ、4地方のイベントクリアした後だと高度が下がったりするんですかね。終盤に見たら鳥望台から飛んで飛び乗れるくらいの高度を飛んでた気がする。

 4地方の異変と神殿は、祠100個くらい見つけてやることなくなってからしぶしぶという感じで行ったけど、異変を解決するとその地方の探索がやりやすくなるし、チューリの能力が便利なので早くやればよかったなと。ここは、前作でも知っているマップだけになんかうまく誘導に乗れなかったというか、変な慣れが出たかなというような気もするけど、いやでも最初に行った水の神殿のボスが結構難しくて武器とハートを消費しまくったので後回しにして正解だったかもしれない。でもそれだと探索が面倒なままがんばっていたことになるので、なんかこのへんはうまくいってなかった。どうやってもいい感じに攻略できた気がしない。順路が無い弊害なのかも。そういえば盾サーフィンのチュートリアルがすごくわかりづらい場所にあって、見たのは最後の最後だった。戦闘を避けるモチベーションが大きいゲームなので、そこにチュートリアルがあると厳しいんじゃないか。

 神殿は水以外はまあまあ面白く、シドの親しみやすさに反する神殿の面倒くささ、ユンのとっつき難さに反する神殿の愉快さ、みたいな反比例の関係があったような気がする。水は面倒なだけだったけど、他の神殿は前作の祠が大きくなったバージョンみたいで単に面白かった。デスマウンテンの空爆イベントは、同一のシステムでここまでやれるのかという驚きがあり、そもそもああいうの好きなのでとても楽しかった。

 探索については、私は基本的に馬で移動していたので馬が入れないゲルドやゾーラの近辺は探索が甘く、特にゲルド地方はほとんど行ってない。同様に燃えるエリアもなんか面倒で探索は甘目になっている。これは着替えの煩わしさによるところが大きい気がしていて、服をそれぞれ強化していくシステム的に仕方ないとはいえ、着替えが面倒だから足が遠退く地方があるというのはもったいないとは思うけど面倒なものは面倒なのである。

 地底は、馬がいないし探索はあまり面白くはなかったけど、全部徒歩移動でちまちまと全部の根を巡って、全部の魔神像と会って、たぶん全部の採掘場は巡ったと思う。採掘場でゾナニウムを集めてバッテリーを強化するのはちょっと楽しかったし、根でマップが解放されるのはとても楽しかった。コーガ様はまあまあ楽しかったけど、イーガ団拠点はまあまあ団員が弱いので付き合う気にはなれたけど、基本的にはあまり関りたくはない。けど見かけたらまあやるかくらいの気分にはなるので、ちょうどいいバランスではあった。それで後半はずっと地底にいたので、面白くないと言いつつ結構楽しかったかもしれない。

 祠は一身の戦いを全部スルーしたけどだいたい120くらいクリア。あと20箇所くらいは(地底と関連しているので)場所がおおむねわかっていて、たぶん全部で150箇所くらいかなーとは思っているけどこのあたりでいいかという感じ。前作では祠は全部クリアしたけど、今作は祠センサに反応しないのが多いし、洞窟内にあるのも多くてちょっと面倒くさい。空から降ってきたならほとんどは地上に落ちてればいいでしょ!

 空島は、そんなに探索するほどでもないけど結構楽しかった。あの石を運んで祠を作るやつ。その他の、ゾナウギアでなんとかする系はちょっと面倒であまりやってない。

 いかにも何かありそうで特になにもない地底や空島の施設とか、地上の廃墟とか、なんかあったのかな。

 それで前作もそうだったけど、そろそろ飽きそうかなーというタイミングで目ぼしいイベントを全部やってハイラル城に乗り込むと、またそこからもう一段階ストーリーがあって、これって4地方をクリアしてなかったらどうなるんだろうとか、5人目の賢者をスルーしてラスボス行けるのかとかがちょっと気になった。行けるんだろうけど。

 それでひととおりやって乗り込んで、魔王ガノンドロフ戦。基本的にジャスト回避+ラッシュで戦う感じっぽいがジャスト回避のやり方なんてチュートリアルがプレイ時間にして120時間ほど昔のことなので何も覚えていない。というかこれまで創意工夫でなんとかしてきたのに、その前の雑魚ラッシュもだけど、なんでここでゴリ押ししか許さないようなイベントになってるんだ。これさえ無ければとても良かったんだけど、全体通してもここだけはとても悪かった。こういうのは祠の中だけにしてほしかった。一連の戦闘は無い方が良かったし、瘴気バリバリのダンジョンも面倒なだけで攻略しがいが無いというか。料理ドカ食いで攻略させたくなかったのかもしれないけど、料理ドカ食いで攻略してもいいじゃん。と思った。ここはすごく残念。ひだまり草料理ドカ食いでいけるといえばいけるけど。

 その後の龍は、なんかよくわからないけど面白かった。自我が無いと言うけど白龍と黒龍は明らかに自我あるでしょというのが気になってあまり身が入らなかった。

 エンディングで落ちてきた湖が、最初に地上に降りる時に落ちてくる場所と同じで「お!」となった。あと時の神殿のシーンで、足場が途切れているのでトーレルーフで移動しなきゃいけない場所に、ゼルダや賢者たちが通れるようにちゃんと橋が架けられていたのが良かった。

 登場人物については、リンクが冒頭で酷い目に遭っていて大変だなと思っていたらゼルダがもっと大変なことになっていてひっくり返った。前作ではなんかよくわかんない人だったけど、今作のゼルダはわかるけどなんか超越しすぎていてちょっとすさまじいというか。良かったけど。

 シドは相変わらず気持ちいい男だし、パーヤさんってあんな感じだったっけ? プルアさんはとてもきれいになってるし「チェッキー」の声がセクシー。他は前をちょっと覚えてない。

 地図と道のオタクなので、一番印象に残っているイベントはリトの村に橋を架けるイベントです。なんてことないけどなんか、橋を架けるってすごく大きなことなんですよ。というのを新聞社の人も絡めてサラっと語ってくれていたので。「新聞」というシステムができてたのも良かったし、前述の新しい街道ができてたのも良かった。なんかもう道があるだけで価値がある。

 地上と地底と空の関連については、「なんでそういうことになったの?」というのが気になって、ゲーム的な都合ではあるんだけどなんか集中できなかったところがあり。まあでも地底の根から地上の祠を探せたり、気になるポイントを探す手がかりが増えたのはちょっと楽しかった。ただ、浮いてるハイラル城が最終的にどうなるのかも気になるし、ハイラル全土が最終的に陥没してワンダと巨像の禁足地みたいなことになっちゃうんじゃないの? というどうでもいい心配をしたりして、そういう想像をするのもたのしいよね。

 ということで、全体のボリュームと比較するとだいたい60%くらいは遊んだんじゃないかなーくらいの感覚はあるんですが、エンディングを迎えたので一旦ここまで。すごく面白かったです。